キャンプの夜、冷えた体を温めてくれるあつあつのスープ。
でも実際には「材料をたくさん使うのは面倒」「火加減が難しくて焦がしてしまう」といった悩みを抱く方も多いのではないでしょうか。
そんな心配はいりません。初心者でも失敗せず、手軽に作れるスープがいくつもあります。なぜなら、スープは具材を切って煮込むだけでも十分おいしく仕上がるうえ、調理器具も最小限で済むからです。
この記事では、キャンプ初心者でも簡単に作れて心も体も温まるスープ7選をご紹介します。どれも失敗知らずで、寒い夜のキャンプをより豊かにしてくれるはずです。
目次
キャンプ スープを選ぶ3つのポイント
キャンプでスープを作るときは、調理の手間・持ち運びやすさ・味の親しみやすさを意識すると、失敗がぐっと減ります。
キャンプ場では家庭のように温度調整ができないため、炒めたり手順が多いレシピよりも、煮込むだけで完成するスープが理想的です。
また、荷物を減らす工夫も大切です。
乾燥野菜やスープ缶を使えば、軽量でゴミも少なく、初心者でも管理しやすくなります。
そして何より、寒い夜や朝に飲むスープは、家族全員が安心して飲める味がいいですよね。
コンソメや味噌など、馴染みのある味つけなら間違いありません。
たとえば、にんじん・じゃがいも・ウインナーを使ったポトフ風スープは、材料が少なくても満足感があります。
**“シンプルで温かい”**を軸に選べば、キャンプスープはもっと楽しく、おいしくなります。
初心者向け!失敗しない調理のコツ
初心者がキャンプ スープをうまく作るには、下準備・火加減・味つけの3つが重要です。
まずは、出発前の下ごしらえを丁寧に行いましょう。
家で野菜を切ってジップ袋に入れたり、調味料を小瓶に詰めておくと、現地では鍋に入れるだけで済みます。
次に大切なのは火加減。
スープは中火から弱火でじっくり温めるのが鉄則です。
特に牛乳や豆乳を使う場合、沸騰させると分離してしまうため注意が必要です。
「クリーム系は沸騰させず温める程度」と、コールマン公式サイトでも推奨されています。
最後に味つけ。
初めから濃くしてしまうと修正が難しいため、薄めに整えて味見しながら加減するのがコツです。
これだけで「焦げない」「味が決まる」「時短できる」3拍子そろった仕上がりになります。
厳選!キャンプ スープ7選(レシピ集)
ここからは、初心者の方でも手軽に作れるスープ7選をご紹介します。
いずれも火を使う時間が短く、具材もシンプル。体が芯から温まるレシピです。
① なすとベーコンのコンソメスープ

何にでも合う食材のなすと、ホットサンドなどにも使うベーコン。これらをコンソメで煮込むだけの定番の簡単スープです。
初めにオリーブオイルでなすとベーコンを炒め、あとは水とコンソメ(顆粒)を入れて煮込むだけ。
優しい味でどんな料理にも合う万能型のスープです。
材料(2〜3人分)
- なす:1本・・・5mm程度の幅の輪切り
- ベーコン:1~2枚(ハーフベーコンなら1パック)・・・5mm程度の幅に切る
- 玉ねぎ、ニンジン:お好みで
- コンソメ(顆粒):大さじ1
- 水:600ml
- オリーブオイル:小さじ1
調理時間
約15分
ポイント
ナスの抗酸化力、ベーコンのうま味、野菜のビタミンを同時に摂れるため、「疲労回復・血流改善・温活」に効果的なスープです。
② 具だくさんポトフ
ウインナーと根菜を煮込むだけのポトフは、「スープで食べるおかず」のような存在です。
材料を切って鍋に入れ、じっくり煮込むと野菜の旨みがスープに溶け込みます。
材料(2〜3人分)
- じゃがいも:2個
- にんじん:1本
- 玉ねぎ:1個
- ウインナー:4本
- コンソメ:大さじ1
- 塩・こしょう:少々
調理時間
約25分
ポイント
根菜の食物繊維で満腹感が得られます。野菜不足になりやすいアウトドア食にぴったりです。
③ まるごと玉ねぎスープ
玉ねぎを丸ごと煮るだけで、自然な甘みと旨みが引き立つ極上スープに。
コールマン公式レシピでも紹介されており、じっくり時間をかけるほど柔らかくなります。
材料(2人分)
- 玉ねぎ:2個
- コンソメ:小さじ2
- 水:400ml
- バター:少々
調理時間
約30分
ポイント
血流を促す硫化アリルを多く含み、体を内側から温めてくれます。
④ クリームクラムチャウダー
あさりの旨みと牛乳のコクが広がる濃厚スープ。
缶詰のあさりを使えば下処理も不要で、失敗知らずのごちそうスープになります。
材料(3人分)
- あさり缶:1缶
- 玉ねぎ:1/2個
- 牛乳:200ml
- 小麦粉:大さじ1
- バター:10g
- コンソメ:小さじ1
調理時間
約25分
ポイント
たんぱく質・カルシウムが豊富。冷え性改善や疲労回復に効果的です。
⑤ スープカレー風スープ
スパイスの香りが広がる、食べ応え抜群のキャンプ スープ。
カレールウを少量加えるだけで味が整うため、調味料が少なくてもOKです。
材料(2人分)
- 鶏もも肉:150g
- 玉ねぎ:1/2個
- にんじん:1/2本
- カレールウ:1片
- 水:400ml
調理時間
約20分
ポイント
スパイスの代謝促進効果で、冷えた体を内側から温めます。
⑥ 豆乳味噌スープ
豆乳と味噌のまろやかさが優しい味わいを作るスープです。
沸騰させずに温めることで、豆乳のなめらかさが保たれます。
材料(2〜3人分)
- 豆乳:300ml
- 味噌:大さじ1
- きのこ(しめじなど):1/2パック
- 豆腐:1/2丁
- 長ねぎ:1/3本
調理時間
約15分
ポイント
たんぱく質とイソフラボンを含み、体のバランスを整えます。寒い朝におすすめです。
⑦包まないワンタンスープ
余りがちなワンタンの皮(餃子の皮でもOK)を使った中華風スープ。包まないので楽チンですが、少し食べ応えも。
初めに水に鶏ガラスープの素を入れて温め、煮立ったら醤油とごま油を入れます。あとはワンタンの皮と長ねぎを入れて1~2分煮るだけ。お好みで最後に溶き卵を入れてひと煮たちさせてもOK。もやしなどを入れるとさらに食べ応えアップ。
材料(2人分)
- 長ねぎ:1/2本(縦に半分に切り、細めの斜め切りに)
- ワンタンの皮:8枚(三角に2つ折りにする)
- 水:300ml
- 鶏ガラスープの素:小さじ2
- 醤油:大さじ1
- ごま油:小さじ1
調理時間
約10分
ポイント
食べ応えあって軽食・朝食にも◎。「簡単・温まる・体にやさしい」の三拍子がそろった一品。
(写真では豆腐も入れています)
調理スタイル別アレンジと小技
キャンプ スープは、道具や人数によってアレンジが自在です。
ソロキャンプならシェラカップ、グループなら鍋を使うと効率的。
短時間で温めるなら、スープ缶や顆粒スープを使うと便利です。
また、余ったスープを翌朝リゾットにしたり、うどんを入れて温スープ麺にするなど、“二度おいしい”アレンジも人気です。
調理の工夫次第で、キャンプ スープは手軽で豊かな食体験になります。
道具・持ち物の準備ガイド
キャンプ スープづくりには、焦げにくいステンレス製クッカーや厚底鍋がおすすめです。
ソロ用ならシェラカップ、大人数なら鍋+おたまをセットで用意しましょう。
また、スープジャーを持参すれば、温かいまま持ち歩けます。
調味料は100均の小分け容器に詰めると管理が楽になります。
しっかり準備をしておくことで、現地では“作る時間より楽しむ時間”が増えます。
よくある悩みQ&Aと失敗対策
「味が薄い」「焦げた」「野菜が硬い」――そんな失敗は誰にでもあります。
しかし、ちょっとした工夫で防げます。
味が薄いときは少し煮詰めて濃縮させる、焦げる場合は火を離して弱火で温めるなど、落ち着いて調整すれば問題ありません。
また、根菜は先に煮込み、葉物は後から加えると火の通りが均一になります。
失敗を恐れず、「まず一度作ってみる」ことが一番の上達法です。
まとめと次のステップ
キャンプ スープは、初心者でも気軽に挑戦できる温かいごちそうです。
7つのレシピを季節や気分に合わせて作り分ければ、毎回のキャンプがもっと楽しくなるでしょう。
寒い夜に焚き火を囲みながら飲むスープは、何よりの幸せです。
次のキャンプでは、ぜひ自分の「お気に入りの一杯」を見つけてください。
体も心も、きっとぽかぽかに温まるはずです。